光回線の約款を読んでおきました事業者の約款と官公庁の資料を、直接読んで書いています
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引っ越しのとき光回線はどうするか

条件確認日 2026-09-02一次資料を直接確認して執筆しています
この記事の要点
  • 移転工事費はドコモ光・ahamo光がエリア内11,000円/無派遣3,300円/東西またぎ22,000円(税込)と公式に明記
  • ★移転したときに工事費の残債と解約金がどうなるかは、調べた5社のいずれも公表していない
  • NTT東西は「移転などでサービスの利用を継続する場合は撤去工事費が不要」と明記しており、2026年4月から撤去が有料化された分、移転の相対的な有利さが増した

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記載の条件は2026年9月2日時点で各社の公式ページ・重要事項説明書を確認したものです。契約前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。

引っ越しが決まったとき、光回線には「移転(今の契約のまま引っ越し先へ移す)」と「解約して引っ越し先で新規契約」の2つの道があります。どちらが安いかは、今の契約に工事費の残債がいくら残っているかでほぼ決まります。

ところが調べていくと、肝心なところが公表されていませんでした。先にそこを書きます。


1. 先に結論:公式に確認できたこと、できなかったこと

確認できたこと

  • 移転工事費の金額(ドコモ光・ahamo光・DTI光・ソフトバンク光)
  • 解約したときに工事費の残債が一括請求されること(ドコモ光・ahamo光・DTI光・おてがる光)
  • 解約金の金額(ドコモ光・ahamo光・ソフトバンク光)
  • 移転などで利用を継続する場合、撤去工事費はかからないこと(NTT東日本・西日本)

確認できなかったこと(重要)

  • 移転したときに、工事費の分割残債がどうなるか。 調べた5社のいずれも公式に書いていません。各社が書いているのは「解約したら一括請求」だけです。
  • 移転なら解約金がかからないのか。 これも明記がありません。ドコモ光・ahamo光の重要事項説明書に「引越し先で継続してご利用になる場合、『移転』のお申込みが必要」とあり、移転=契約継続と読めますが、解約金が発生しないと書いた公式の文言は見つかりませんでした。

よその記事では「移転なら違約金も残債もかからない」と書かれていることがありますが、その根拠になる公式の記載を、当サイトは見つけられませんでした。契約中の会社に電話で確認してから判断してください。ここは推測で埋める場所ではありません。


2. 移転工事費(各社の公式記載)

ドコモ光/ahamo光(税込)

区分 戸建 マンション
エリア内移転(東日本内・西日本内)派遣工事あり 11,000円 11,000円
エリア内移転 派遣工事なし 3,300円 3,300円
エリア間移転(東日本⇔西日本) 22,000円 22,000円

これとは別に移転事務手数料 2,200円(税込)がかかります。ドコモ光電話を引っ越し先でも使う場合は、さらに工事料が別途発生すると明記されています。

DTI光(税込)

区分 金額
屋内配線を新設する場合 22,000円
屋内配線を新設しない場合 11,660円
無派遣の場合 3,300円

土日祝日の工事は別途3,300円(税込)が加算されます。またNTT東日本・西日本のエリアをまたぐ移転は、DTI光では「新規」の取り扱いになると公式に書かれています。移転扱いにならない点は要注意です。

ソフトバンク光(税込)

区分 金額
派遣あり工事費 31,680円
派遣なし工事費 4,620円

2026年2月18日から「SoftBank 光 お引っ越し光工事費割」が始まっており、派遣ありは月額基本料金から1,320円×最大24か月、派遣なしは1,155円×最大4か月が割り引かれます。条件は「実施期間中に当社指定窓口から手続き」「手続き日から工事完了日が90日以内」「住所変更を伴う引っ越しであること」です。

おてがる光

移転工事費の公式記載を確認できませんでした。重要事項説明書には新規工事費の項目しかなく、移転の項目自体がありません。申し込む前に直接確認してください。


3. 解約して新規契約にすると、何がいくらかかるか

移転をやめて「解約+新規」にすると、次の4つが同時に発生します。

(1) 解約金(契約解除料)

事業者・区分 金額(税込)
ドコモ光 1ギガ 戸建 5,500円
ドコモ光 1ギガ マンション 4,180円
ahamo光 1ギガ 戸建 4,950円
ahamo光 1ギガ マンション 3,630円
ドコモ光(2022年6月30日以前の申込)戸建 14,300円
ドコモ光(2022年6月30日以前の申込)マンション 8,800円

2022年7月の法改正より前に申し込んだ契約は、解約金が3倍近く高いままです。自分の申込時期を先に確認してください。上限そのものの考え方は解約金の上限の記事にまとめています。

(2) 工事費の残債の一括請求

ドコモ光・ahamo光は「解約日の翌月に残債を一括でご請求」と明記しています。提供条件書には残債の計算式まで書かれており、(24 − 契約月数)÷ 24 × 工事費分割払い総額 です。新規工事費は2026年6月1日以降の申込分から28,600円(税込)に上がっているため、契約から日が浅いほど残債は大きくなります。

(3) 新規の契約事務手数料

ドコモ光・ahamo光 4,950円(税込)/DTI光 3,300円(税込)/おてがる光 2,000円(税別)。事務手数料そのものの比較は事務手数料の記事にまとめています。

(4) 新規の工事費

ドコモ光・ahamo光は28,600円(税込)、DTI光の派遣工事は26,400円(税込)、ソフトバンク光の派遣ありは31,680円(税込)です。

つまり「解約+新規」は、解約金・残債・事務手数料・新規工事費の4つを同時に払う構造になります。移転工事費(ドコモ光ならエリア内11,000円+事務手数料2,200円)と比べると、差は小さくありません。


4. 移転なら撤去工事費はかからない(2026年から効いてくる)

ここは公式に明記されている、数少ない確実な差です。

NTT東日本・西日本は2026年4月1日の解約申込分から、解約時に派遣工事を行った場合の撤去工事費を有料化しました。

NTT東日本(税込) NTT西日本(税込)
戸建て 13,200円(自社HP以外からの申込は2026年7月1日以降14,300円) 20,900円(同 22,000円)
集合住宅 11,000円(同 12,100円) 14,300円(同 15,400円)

そのうえで、東西とも撤去工事費が不要となるケースを列挙しており、そこに次が入っています。

移転・プラン変更などによりサービスのご利用を継続される場合

2026年4月より前は撤去が無料だったので、この差は存在しませんでした。有料化された分だけ、移転を選ぶ理由が増えたことになります。ただし費用が発生するのは「お客さまのご要望・物件都合により工事担当者が訪問する派遣工事を実施する場合に限り」と条件が付いており、無派遣なら無料です。

なお、この撤去工事費はNTT東西が公表しているもので、ドコモ光・DTI光・おてがる光・ソフトバンク光の各社がこれをどう扱うかは、各社の公式ページで確認できませんでした。


5. 移転できないことがある

  • ドコモ光・ahamo光:「引越し先が未提供エリアの場合、ご利用することはできません。その場合、『ドコモ光/ahamo光』は『解約』となります」と重要事項説明書に明記されています。エリア外なら選択の余地なく解約扱いです。
  • DTI光:エリア内でも「調査結果によっては、実際にはサービスを提供できない場合」があるとしています。前述のとおり東西をまたぐ移転は新規扱いです。
  • ソフトバンク光:「引っ越し先の設備状況によっては、ご利用できない場合や、ご利用プラン、通信速度、各種オプションサービスが変更となる場合」があるとしています。また10ギガを利用中の場合、My SoftBankでの引っ越し手続きはできないと案内されています。
  • ドコモ光の重要事項説明書には「引越しに際し、『移転』『解約』のお申出がなかった場合、お客さまの意思にかかわらず引越し元住所の設備撤去などを行う場合があります」ともあります。黙って引っ越すのがいちばんまずいということです。

「マンションの配線方式が違うから移転できない」という説明もよく見かけますが、そう書いた公式の記載は見つけられませんでした。


6. いつ申し込むか

事業者 公式記載の目安
ドコモ光・ahamo光 「移転先の工事日は、契約内容などの確認後、最短でもおおむね2週間〜1か月程度必要」
ソフトバンク光 「引っ越しの1ヵ月から2ヵ月前にお手続きをお願いします」
NTT西日本(参考) 「引越し先でネットが使えるようになるまでは2〜4週間ほど」
DTI光 公表されていません

引っ越しシーズンの混雑について明示的に注意書きをしているのはソフトバンク光だけでした。

引っ越しシーズン(2〜4月)はお手続きが混み合います。(工事希望日はご希望に添えない可能性がございます。)

新規で申し込む場合の開通日数は開通までの日数の記事に、事業者を変える場合の手続きは事業者変更と転用の記事にまとめています。

公式サイトで最新の移転条件を確認する

移転工事費・解約金・残債の扱いは予告なく変わります。本記事の内容は2026年9月2日時点で確認したものです。申し込みの前に、必ず公式サイトで最新の条件をご自身でご確認ください。

まとめ

  • 移転工事費はドコモ光・ahamo光でエリア内11,000円、無派遣3,300円、東西またぎ22,000円(すべて税込)。別に移転事務手数料2,200円
  • 移転したときの工事費残債と解約金の扱いは、調べた5社のどこも公表していない。 ここは契約中の会社に直接確認するしかない
  • 「解約+新規」にすると、解約金・残債の一括請求・新規事務手数料・新規工事費の4つが同時に発生する
  • NTT東西は「移転などで利用を継続する場合は撤去工事費が不要」と明記。2026年4月に撤去が有料化された分、移転の有利さが増した
  • 引っ越し先がエリア外なら移転はできず解約になる。DTI光は東西をまたぐと新規扱い
  • 申し込みは最低でも2週間〜1か月前。ソフトバンク光は1〜2か月前を推奨し、2〜4月の混雑を公式に注意している

確認した資料

  • ドコモ光 お引越し(移転)のお手続き / 解約 / 工事料分割払い / 料金プラン
  • ドコモ光・ahamo光 重要事項説明書、提供条件書「ドコモ光基本プラン」
  • DTI光 ご利用料金 / ご注意事項 / DTI 引っ越しナビ
  • おてがる光 重要事項説明書
  • ソフトバンク光 引っ越しのお手続き / お引っ越し光工事費割 / 解除料の改定について
  • NTT東日本 各種工事費の新設および改定について / 工事費(戸建て向け・集合住宅向け)
  • NTT西日本 解約時に派遣工事を行った際の撤去工事費の新設について / お引越し手続き

いずれも2026年9月2日に確認しました。