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最低利用期間と契約期間は何が違う?光回線9社を条文と公式ページで確認

条件確認日 2026-09-10一次資料を直接確認して執筆しています

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記載の条件は2026年9月10日時点で各社の公式ページ・約款・報道発表を確認し、2026年9月24日に再確認したものです(GMOとくとくBBのページは9月24日に取得できなかったため、9月10日時点の記載です)。契約前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。

この記事の要点
  • 携帯にある期間拘束の規制(2年上限・違約金なしプランの提供義務・料金差170円まで・違約金1,000円まで)は、条文の見出しと第1項が「移動電気通信役務」に限っているため光回線には1つも掛からない
  • だからauひかりの3年・BIGLOBE光1ギガの36か月が成り立つ。携帯なら2年を超える時点で禁止される
  • 規制がないのに更新月は9社すべて「満了月+翌月+翌々月の3か月」で横並び。事実上の業界標準で、法的な保証ではない
  • 「最低利用期間」(eo光)と「契約期間」(他社)は別物。前者は一度過ぎれば終わり、後者は自動更新なので更新月を逃すとまた2〜3年
  • 「契約期間なし」を選ぶと月額が上がる。auひかりは標準プランとずっとギガ得で月1,320円差。携帯にある170円の料金差上限は光回線にはない
  • 「縛りなし」でも工事費の分割残債は残る。GMOとくとくBB光は36回払いで、割引期間中の解約は残債を一括請求(2026年9月10日確認時点)
  • 8日以内の初期契約解除(法第26条の3)は光回線にも及ぶ。違約金請求は禁止で、これに反する特約は無効

「2年しばり」という言い方が広まったせいで、光回線の契約期間はどれも同じようなものだと思われがちです。ところが公式ページを並べて読むと、同じ「2年」でも意味がまったく違う会社があります。一度過ぎれば終わりの会社と、更新月を逃すとまた2年が始まる会社があるのです。

さらに、携帯電話には「契約期間は2年まで」「違約金なしのプランを必ず用意すること」という法律上の規制がありますが、この規制は光回線には1つも掛かりません。条文の適用範囲がそうなっているためです。

本記事では、NTT東日本・NTT西日本・ドコモ光・SoftBank 光・auひかり・NURO 光・eo光・So-net 光・BIGLOBE光・@nifty光・GMOとくとくBB光について、(1)期間の呼び方、(2)長さ、(3)自動更新の有無、(4)更新月、(5)解除料を、公式ページと条文だけで確認しました。

解除料の金額の上限は別記事光回線の解約金はいくらまで?法律で決まった上限を条文で確認で扱っています。本記事は金額ではなく期間の構造の回です。


1. 先に結論:公式に確認できたこと、できなかったこと

確認できたこと(2026年9月24日時点。GMOとくとくBBは9月10日時点)

  • 携帯にある期間拘束の規制は、光回線には適用されません。電気通信事業法第27条の3の見出しは「移動電気通信役務を提供する電気通信事業者の禁止行為」で、第1項が対象を移動電気通信役務に限定しています※1。この条の下にある施行規則第22条の2の17が、2年の上限も、違約金なしプランの提供義務も、170円の料金差上限も、1,000円の違約金上限も決めています※2。光回線はその外側です。
  • 実際、光回線には2年を超える契約期間が現存します。auひかりの「ずっとギガ得プラン」は3年単位※9、BIGLOBE光の1ギガタイプは36か月※15。携帯電話なら、2年を超えた時点で禁止される長さです※2。
  • それでも更新月は横並びで3か月です。契約期間型を採る9社すべてが「契約満了月とその翌月・翌々月」を解除料のかからない期間としていました※3※5※6※7※8※9※12※15※16※19。規制で決まっているわけではなく、事実上の業界標準です。
  • 「最低利用期間」と「契約期間」は別の仕組みです。eo光だけが「最低利用期間」という語を使い、即割・標準の最低利用期間には自動更新の記載がありません(即割は満了月の解約なら精算金なし)※13。3年目以降の任意の割引「長割」は3年単位の最低利用期間で、申込時に「3年ごとに自動継続する」を選んだ場合だけ自動継続します※20。他社は「契約期間」で自動更新です。
  • 「契約期間なし」を選ぶと月額が上がります。auひかり ホーム1ギガは、ネット+電話で標準プラン7,480円/月〜に対しずっとギガ得プラン6,160円/月〜。月1,320円の差です※11。携帯電話には料金差170円(税抜)の上限がありますが※2、光回線にはありません。
  • 「縛りなし」でも工事費の分割残債が残ります。GMOとくとくBB光(2026年9月10日確認時点)は契約期間の縛りがなく解約違約金は0円と明記していますが、基本工事費は36回分割で、派遣工事があった人が割引期間中に解約すると分割残債を一括請求すると同じページに書かれています※17。
  • 8日以内の初期契約解除は光回線にも及びます。法第26条の3第1項の対象は「第二十六条第一項第一号又は第二号」で、第二号が移動端末設備以外=固定通信です※1。第3項で違約金の請求が禁じられ、第5項で「前各項の規定に反する特約で利用者に不利なものは、無効とする」と定められています。
  • NTT東西の従来の期間拘束プランは終わりつつあります。「にねん割」は2023年9月30日に新規受付を終了し、2024年3月に契約満了月を迎えた人から順次提供を終了※4。「光はじめ割」も2024年10月31日に新規受付を終了し、2025年2月に契約満了月を迎えた人から順次提供を終了しています※5。ただしNTT西日本は後継の「光はじめ割クロス」(2024年11月1日から受付中。2年ごとの自動延伸・解約金4,180円)を提供しています※18。

確認できなかったこと

  • eo光の即割・標準の最低利用期間が、満了後に自動で次の期間に入らないこと。FAQには最低利用期間と解約精算金しか書かれておらず、自動更新の記載がありません※13。最低利用期間という語の一般的な意味からは一度きりと読めますが、公式に明記されてはいません(3年目以降の「長割」は、自動継続するかを申込時に選ぶ仕組みです※20)。
  • GMOとくとくBB光の基本工事費の金額。「36回分割」「派遣工事があった場合は残債を一括請求」とは書かれていますが、金額そのものは当該ページに出てきません※17(2026年9月10日確認時点。9月24日の再確認ではページを取得できませんでした)。
  • NTT東日本「にねん割」の集合住宅向けの解約金。2022年の見直しは戸建て向けだけが対象で、「集合住宅向けサービスの『にねん割』は見直し対象外」と明記されていますが、集合住宅向けの額そのものは当該報道発表に出てきません※3。

2. 呼び方が3つある — 最低利用期間・契約期間・定期利用期間

同じ「2年」でも、次の3つは効き方が違います。

最低利用期間は、その期間内に解約したときだけ精算金がかかる仕組みです。期間を過ぎれば、以後いつ解約しても精算金はかかりません。一度きりです。本記事で確認した範囲では、eo光がこの型でした※13(NTT西日本の「光はじめ割ネクスト」も、24か月を過ぎると割引ごと終わる一度きりの型です※21)。

契約期間(定期利用期間)は、期間が満了すると自動的に次の期間が始まる仕組みです。更新月に解約しなければ、また2年なり3年なりが始まります。繰り返しです。ドコモ光・SoftBank 光・auひかり・NURO 光・So-net 光 プラス・BIGLOBE光・@nifty光、そしてNTT東西の割引サービスがこの型でした。

契約期間なしは、そもそも期間の定めがない契約です。auひかりの標準プラン※11、So-net 光(定期契約なし)と10ギガ S/M/L※14、GMOとくとくBB光※17が該当します。

この違いは、5年後に効いてきます。最低利用期間型なら3年目以降はいつ辞めても0円です(eo光の場合は、3年目以降の「長割」に申し込まない限り※20)。契約期間型は、5年目でも更新月を外せば解除料がかかります。


3. 携帯にある期間の規制は、光回線には1つも掛からない

ここが本記事の核心です。

「2年しばりは法律で禁止されたはずでは」という話をときどき見かけますが、禁止されたのは携帯電話だけです。根拠は条文の適用範囲にあります。

電気通信事業法第27条の3の見出しは次のとおりです※1。

(移動電気通信役務を提供する電気通信事業者の禁止行為)

そして第1項が、対象を次のように限定しています※1。

移動電気通信役務(第二十六条第一項第一号に掲げる電気通信役務又は同項第三号に掲げる電気通信役務(その一端が移動端末設備と接続される伝送路設備を用いて提供されるものに限る。)であつて、電気通信役務の提供の状況その他の事情を勘案して電気通信事業者間の適正な競争関係を確保する必要があるものとして総務大臣が指定するものをいう。以下同じ。)

「その一端が移動端末設備と接続される伝送路設備」=携帯電話の電波の部分です。光回線は第二十六条第一項第二号(移動端末設備以外)に当たるため、この条の対象から外れます。

この条の第2項第2号を受けて、施行規則第22条の2の17が期間拘束の中身を定めています※22。総務省のガイドラインは、その内容を次のように整理しています※2。

号 規律の内容 上限
第1号 違約金等の定めに係る期間の上限 2年
第2号 違約金等の定めがない契約の提供義務 期間1年超・更新型なら必ず用意する
第3号 違約金ありとなしの料金差の上限 170円(税抜)
第4号 違約金等と特定経済的利益の合計額の上限 1,000円(税抜)
第5号 更新の条件 満了月・翌月・翌々月に違約金なしで解除できること

この5つは、光回線には1つも掛かりません。だからauひかりの3年契約※9が成り立ち、契約期間なしを選ぶと月1,320円上がる料金設定※11が成り立ちます。携帯電話であれば、前者は第1号違反、後者は第3号違反です。

なお、解除料の金額については光回線にも上限があります。こちらは施行規則第22条の2の13の2第2号ロ(法第27条の2第4号を受けた規定)で、別の条文です※22。詳しくは光回線の解約金はいくらまで?法律で決まった上限を条文で確認に書きました。


4. 横断比較表(2026年9月24日確認。GMOとくとくBBは9月10日確認)

事業者・プラン 呼び方 長さ 自動更新 更新月 解除料(税込)
NTT東日本 にねん割 ※3※4 契約期間 2年 あり 満了月+翌月+翌々月 戸建4,950円(2022年7月1日に10,450円から見直し)/集合住宅は見直し対象外・額は記載なし。2023年9月30日で新規受付終了。2024年3月に満了月を迎えた人から順次提供終了
NTT西日本 光はじめ割 ※5 割引適用期間 24か月、以降2年ごと自動延伸 あり 満了月+翌月+翌々月 戸建4,400円/マンション2,200円。2024年10月31日で新規受付終了。2025年2月に満了月を迎えた人から順次提供終了
NTT西日本 光はじめ割クロス ※18 割引適用期間 24か月、以降2年ごと自動延伸 あり 満了月+翌月+翌々月 4,180円。2024年11月1日から受付中
NTT西日本 光はじめ割ネクスト ※21 割引適用期間 24か月(3年目以降は割引なし) なし 24か月目の末日の解約は解約金なし 戸建4,400円/集合住宅2,200円。2026年9月30日で新規受付終了
ドコモ光 定期契約あり ※6 定期契約(2年) 2年 あり 満了月の当月・翌月・翌々月 戸建5,500円/マンション4,180円(2022年7月1日以降申込分。それ以前は14,300円/8,800円)
ドコモ光 定期契約なし ※6 なし ― ― ― ―
SoftBank 光 2年自動更新 ※7※8 契約期間 2年 あり 契約満了月の当月・翌月・翌々月 ファミリー5,720円/マンション4,180円(2026年12月1日から6,050円/4,510円)。改正前は10,450円(ファミリー・マンションとも)
SoftBank 光 5年自動更新 ※7 契約期間 5年 あり 同上 ファミリー5,170円(2026年12月1日から5,500円)。改正前は16,500円
auひかり ずっとギガ得 ※9 契約期間 3年単位 あり 満了月の当月・翌月・翌々月 4,730円
auひかり ギガ得 ※10 契約期間 2年単位 あり 同上 4,460円
auひかり 標準プラン ※11 なし ― ― ― ―(月額はネット+電話で7,480円/月〜)
NURO 光 ※12 契約期間 36か月 3年単位 契約期間満了月を含む3か月 (H)3,643円/10ギガ(H)4,523円/(M)2,653円/10ギガ(M)4,193円
eo光 即割あり ※13 最低利用期間 工事完了日の属する月の翌月から2年 記載なし 満了月の解約は精算金なし 1ギガ5,000円/5ギガ5,520円/10ギガ6,090円
eo光 即割なし ※13 最低利用期間 同1年 記載なし 記載なし 2,290円
eo光 マンション ※13 最低利用期間 同1年 記載なし 記載なし 月額基本料金から990円を差し引いた額
So-net 光 プラス ※14※19 契約期間 24か月(2022年7月1日以降の契約。それ以前は36か月) あり 満了月+翌月+翌々月 戸建4,580円/マンション3,480円(不課税。36か月の契約は20,000円)
So-net 光(定期契約なし)/10ギガ S・M・L ※14 なし ― ― ― なし
BIGLOBE光 10ギガ ※15 定期利用期間 24か月、以降24か月ごと自動更新 あり 更新月+翌月+翌々月 4,620円(不課税)
BIGLOBE光 1ギガ ※15 定期利用期間 36か月、以降36か月ごと自動更新 あり 更新月+翌月+翌々月 ファミリー4,100円/マンション3,000円(不課税)
@nifty光 3年プラン(N) ※16 契約期間 利用開始月+36か月 あり 契約満了月から翌々月までの3か月 ホーム4,840円/マンション3,630円(不課税)
@nifty光 2年プラン(N) ※16 契約期間 利用開始月+24か月 あり 同上 同上
GMOとくとくBB光 ※17(9月10日確認時点) なし ― ― ― 0円(ただし工事費の分割残債あり)

5. 更新月は3か月で横並び。ただし数え方の起点が違う

契約期間型を採る事業者は、確認した範囲ですべて「満了月+翌月+翌々月」の3か月を解除料のかからない期間としていました。表現は各社で違いますが、幅は同じです。

  • NTT東日本:「更新月(利用期間満了月、その翌月および翌々月の3ヶ月間)の解約について解約金は発生しません」※3
  • ドコモ光:「契約満了月の当月・翌月・翌々月はかかりません」※6
  • SoftBank 光:「契約解除料不要期間(契約満了月の当月、翌月、翌々月)」※8
  • auひかり:「契約満了月の当月、翌月、翌々月の3カ月間を除く」※9
  • NURO 光:「無料解約期間は契約期間満了月を含む3か月間です」※12
  • BIGLOBE光:「更新月とその翌月および翌々月は違約金不要期間です」※15
  • @nifty光:「契約更新期間(契約満了月から翌々月までの3カ月間)」※16
  • So-net 光 プラス:「契約期間満了月から翌々月が『契約更新期間』となります」※19

規制ではなく横並びです。前節のとおり、この3か月は携帯電話向けの施行規則第22条の2の17第5号が求めているもので※2、光回線には及びません。各社が同じ形を採っているのは事実ですが、法的に保証された3か月ではないという点は押さえておいてください。

一方で、期間の起点は各社で違います。

  • BIGLOBE光は「契約開始日から課金開始月を1カ月目として」※15
  • @nifty光は「ご利用開始月と3年間(ご利用開始月の翌月~36カ月目の月末まで)」※16
  • eo光は「工事完了日の属する月の翌月から起算して2年間」※13
  • NTT西日本の光はじめ割クロスは「『フレッツ 光クロス』の開通月を1ヵ月目として24ヵ月目の末日まで」※18

申し込んだ月ではなく、開通したり課金が始まったりした月が起点です。工事が翌月にずれ込めば、満了月も1か月ずれます。契約書の日付から数えると1か月ずれることがあるので、更新月はマイページの表示で確認してください。


6. 「契約期間なし」を選ぶと、月額はいくら上がるか

契約期間なしのプランを用意している事業者では、月額に差が付きます。auひかり ホーム1ギガの公式料金ページには、ネット+電話の場合として次の3つが並んでいます※11。

プラン 契約期間 月額(ネット+電話)
ずっとギガ得プラン 3年単位(自動更新) 実質5,600円(税抜)/月〜(6,160円/月〜)
ギガ得プラン 2年単位(自動更新) 6,270円/月〜
標準プラン 契約期間のお約束なし 7,480円/月〜

ずっとギガ得と標準プランの差は月1,320円です。3年で47,520円になります。解除料4,730円※9の10倍です。

つまり、「解除料を避けるために契約期間なしを選ぶ」は、少なくともauひかりでは割に合いません。3年より短く使うつもりでも、3年契約の月額差のほうが解除料より大きいためです。

前述のとおり、携帯電話ではこの料金差に170円(税抜)の上限があります※2。光回線にはないので、1,320円の差が付けられます。「縛りなしプランがあります」と書いてあっても、月額を見るまでは選択肢になっているとは限りません。


7. 「縛りなし」でも残る拘束 — 工事費の分割残債

契約期間がなく解約違約金が0円でも、それで解約時の負担がゼロになるわけではありません。

GMOとくとくBB光の公式ページには(2026年9月10日確認時点)、「契約期間の縛りなし!」「解約違約金0円!」と大きく書かれたうえで、同じページの注記に次のように書かれています※17。

基本工事費用は36回分割でのお支払いとなりますが、ご契約期間中は分割払い相当分を月額利用料金から値引きさせていだきますので36ヶ月のご利用で工事費は実質0円です。派遣工事が発生したお客さまで、分割払い相当割引期間中に解約された場合は、解約月利用分の請求に含めて工事費の分割残債額を一括請求いたします。

36か月使えば0円、途中で辞めれば残債を一括という設計です。違約金という名前ではありませんが、途中解約を思いとどまらせる効果は同じです。

この「実質無料」の仕組みそのものは別記事光回線の工事費「実質無料」の落とし穴で扱っています。ここで言いたいのは、期間の拘束は契約期間の欄だけを見ても分からないということです。契約期間なし・解約金0円と書いてある会社でも、工事費の分割回数を見ると実質的な拘束期間が出てきます。


8. 8日以内なら解除できる — 初期契約解除は光回線にも及ぶ

期間拘束の規制が光回線に及ばない一方で、初期契約解除は光回線にも及びます。

法第26条の3第1項は、対象を「第二十六条第一項第一号又は第二号に掲げる電気通信役務」としています※1。第一号が移動端末設備と接続されるもの(携帯)、第二号がそれ以外(固定=光回線)です。

期間は、書面を受領した日から起算して8日を経過するまでです。「提供開始が書面の受領より遅ければ提供開始日から数える」という扱いは、第1項の括弧書きで第一号(携帯電話など)の役務に限られており、光回線には掛かりません。方法は書面で、発した時に効力が生じます(第2項)※1。

そして第3項が重要です※1。

電気通信事業者は、第一項の規定による電気通信役務の提供に関する契約の解除があつた場合には、当該契約の解除をした者に対し、当該契約の解除に伴い損害賠償若しくは違約金を請求し、又はその他の金銭等(金銭その他の財産をいう。次項において同じ。)の支払若しくは交付を請求することができない。

ただし書で、解除までに提供を受けた役務の対価などは除かれます。さらに第5項が「前各項の規定に反する特約で利用者に不利なものは、無効とする」と定めています※1。

契約期間の話とは別の話です。3年契約に入った直後でも、8日以内であればこの規定で抜けられます。ただし総務省令で除外される場合があるほか(第1項本文)、事業者によっては初期契約解除に代えて「確認措置」が認定されていることがあります。契約書面に書かれている案内を確認してください。


9. NTT東西の従来の期間拘束プランは終わりつつある

従来からある「にねん割」と「光はじめ割」は、どちらも提供終了が進んでいます。

NTT東日本の「にねん割」は、2023年9月30日で新規申し込み受付を終了し、2024年3月に契約満了月を迎えた人から順次提供を終了すると公表されています※4。解約金は2022年7月1日に戸建て向けが10,450円から4,950円へ見直され、この見直しは既存契約も含めた全契約者が対象でした※3。

NTT西日本の「光はじめ割」も、2024年10月31日に新規申し込み受付を終了し、2025年2月に契約満了月を迎えた人から順次提供を終了しています※5。割引期間は「割引適用開始月を1ヵ月目として24ヵ月目の末日まで」、3年目以降は「2年毎に自動延伸」、解約金は戸建4,400円・マンション2,200円です※5。

ただし、期間拘束つきの割引がなくなったわけではありません。NTT西日本は後継の「光はじめ割クロス」を2024年11月1日から受け付けており、24か月のあと2年ごとに自動延伸し、満了月とその翌月・翌々月以外の解約には解約金4,180円がかかります※18。「光はじめ割ネクスト」は24か月の割引で、24か月目の末日までの解約に解約金(戸建て4,400円・集合住宅2,200円)がかかり、3年目以降は割引のない料金に戻ります。こちらは2026年9月30日に新規受付を終了します※21。

フレッツ光そのものが終わるわけではありません。終わりつつあるのは、従来の期間拘束と引き換えに割り引く料金プランのほうです。現在フレッツ光を使っている人は、自分の契約にどの割引が付いているかで、解約時の負担が変わります。

公式サイトで最新の契約期間を確認する

契約期間・更新月・解除料は予告なく変わります。とくにSoftBank 光は2026年12月1日に解除料の改定が予告されており、NTT東西の割引サービスは新規受付の終了が続いています(NTT西日本は光はじめ割クロスを受付中)。申し込みの前に、必ず公式サイトで最新の条件をご自身でご確認ください。

※上記は広告リンクです。リンク経由のお申し込みがあった場合、当サイトは広告主から成果報酬を受け取ることがあります。GMOとくとくBB ドコモ光・ahamo光・DTI光の報酬は、いずれも広告主にとって新規のお申し込みだけが対象です。また、GMOとくとくBB ドコモ光=初月解約や、ドコモ光を利用中の方のプロバイダ変更/ahamo光=同一世帯での複数申込や解約後の再開通/DTI光=申込後のキャンセルや開通月当月の解約、などの場合には報酬は発生しません(成果否認)。これらの報酬条件が、本文の評価や結論に影響することはありません。

まとめ

  • 「2年しばりは法律で禁止された」は携帯電話の話です。電気通信事業法第27条の3は見出しからして「移動電気通信役務を提供する電気通信事業者の禁止行為」で、光回線は対象外です。
  • その結果、光回線には3年契約(auひかり ずっとギガ得)も36か月契約(BIGLOBE光 1ギガ)も現存します。携帯なら2年を超えた時点で禁止されます。
  • 更新月が9社そろって3か月なのは、規制ではなく横並びです。法的に保証された3か月ではありません。
  • 「最低利用期間」と「契約期間」は違います。前者は一度過ぎれば終わり、後者は自動更新でまた2〜3年。5年目に差が出ます。
  • 契約期間なしは月額が上がります。auひかりは標準プランとずっとギガ得で月1,320円差、3年で47,520円。解除料4,730円の10倍です。携帯にある170円の料金差上限は光回線にはありません。
  • 「縛りなし」でも工事費の分割残債が残ります。GMOとくとくBB光は36回分割で、途中解約なら残債を一括請求です。
  • 8日以内の初期契約解除は光回線にも及びます。違約金の請求は禁止で、これに反する特約は無効です(法第26条の3第3項・第5項)。
  • NTT東西の従来の期間拘束プランは終了に向かっています。にねん割は2023年9月30日、光はじめ割は2024年10月31日で新規受付を終了し、順次提供を終了しています。ただしNTT西日本の「光はじめ割クロス」(2年ごとの自動延伸・解約金4,180円)は受付中です。

条文を並べて分かるのは、光回線の契約期間が「緩和されてきた」のではなく、もともと規制の対象ではなかったということです。各社の条件が携帯電話と似た形に落ち着いているのは、規制ではなく競争の結果にすぎません。だからauひかりの3年契約のような例外が残りますし、料金差も170円では止まりません。「法律で決まっているはず」という前提で読まないほうがよい領域です。

出典

番号 資料名 URL 確認日
※1 e-Gov法令検索「電気通信事業法」(第26条・第26条の3・第27条の3) https://laws.e-gov.go.jp/law/359AC0000000086/ 2026-09-24
※2 総務省「電気通信事業法第27条の3等の運用に関するガイドライン」(別紙2・6 不当な期間拘束) https://www.soumu.go.jp/main_content/000980312.pdf 2026-09-24
※3 NTT東日本「『にねん割』の解約金の見直しについて」(2022年3月31日) https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20220331_01.html 2026-09-24
※4 NTT東日本「【別紙3】『フレッツ 光ネクスト』の料金プラン『にねん割』の新規申し込み受付および提供の終了」 https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20230714_01_03.html 2026-09-24
※5 NTT西日本「光はじめ割」 https://flets-w.com/limited/hajimewari/ 2026-09-24
※6 ドコモ光 料金 https://www.docomo.ne.jp/hikari/charge/ 2026-09-24
※7 ソフトバンク「2022年7月1日の電気通信事業法改正にともなう各種改定について」 https://www.softbank.jp/internet/cancellation-fee/ 2026-09-24
※8 ソフトバンク よくあるご質問「契約更新月はいつですか?[SoftBank 光/SoftBank 光+]」 https://www.softbank.jp/support/faq/view/15177 2026-09-24
※9 au「ずっとギガ得プラン|料金|auひかり ホーム1ギガ」 https://www.au.com/internet/auhikari_1g/charge/zuttogigatoku/ 2026-09-24
※10 au「ギガ得プラン|料金|auひかり ホーム1ギガ」 https://www.au.com/internet/auhikari_1g/charge/gigatoku/ 2026-09-24
※11 au「料金|auひかり ホーム1ギガ」 https://www.au.com/internet/auhikari_1g/charge/ 2026-09-24
※12 NURO 光 公式 https://www.nuro.jp/ 2026-09-24
※13 eo光 よくあるご質問「【eo光ネット】最低利用期間・解約精算金について知りたい。」 https://gofaq.eonet.jp/faq/show/29 2026-09-24
※14 So-net 会員サポート「契約更新月/違約金(契約解除料)/最低利用期間を知りたい」 https://support.so-net.ne.jp/fa/faq/web/knowledge1723.html 2026-09-24
※15 BIGLOBE光 料金 https://join.biglobe.ne.jp/ftth/hikari/price/ 2026-09-24
※16 @nifty光「契約期間、解除手数料」 https://setsuzoku.nifty.com/niftyhikari/price/cancel_charge/ 2026-09-24
※17 GMOとくとくBB光 公式 https://gmobb.jp/lp/gmohikari_gentei/ 2026-09-10(9月24日は取得できず)
※18 NTT西日本「光はじめ割クロス」 https://flets-w.com/limited/hajimecross/ 2026-09-24
※19 So-net「So-net 光 プラス」サービス概要(契約更新期間・解約金) https://www.so-net.ne.jp/guide/hikari_plus/ 2026-09-24
※20 eo光 よくあるご質問「長割は自動継続されるのか?」 https://support.eonet.jp/usqa/other/4200583_14146.html 2026-09-24
※21 NTT西日本「光はじめ割ネクスト」 https://flets-w.com/limited/hajimenext/ 2026-09-24
※22 e-Gov法令検索「電気通信事業法施行規則」(第22条の2の13の2・第22条の2の17) https://laws.e-gov.go.jp/law/360M50001000025/ 2026-09-24